マンションのWifiが遅い原因を改善するコツ

マンションのwifiが遅い原因はコンクリート壁だった

無線LANを導入したのにWifiが遅い。そんな境遇に置かれた方はいらっしゃいませんか。

その原因は、住居に使われている「構造壁」によるものです。分厚いコンクリートの壁がwifiの電波を遮断しているのですね。一軒家よりも、特に団地やマンションで顕著な環境です。

かく言う管理人の自宅も団地です。部屋によっては電波が全く届かない所もありました。解決策は中継器の置き場所でした。設置するポイントをうまく選んで劇的に電波が届きやすくなりました。

そんな訳で、今回は中継器を利用したWifi環境を改善する方法を解説します。

アプリでWifiの電波環境を測定する

最初に中継器の設置場所を決めるためのツールをご紹介しましょう。スマートフォンと電波強度測定アプリです。電波強度測定アプリとは、Wifiの受信具合を教えてくれるお役立ちアプリです。

管理人は、アンドロイド向けのアプリ「wifi Analyzer」を利用しました。

wifi-analyzerの測定画面

上記はアプリのキャプチャ画面です。ご覧の通り、Wifiの電波強度を数字で教えてくれます。要は、このアプリを使って電波強度を測定しながら、中継器の置き場を決めようという話です。

自宅の電波状況をマッピングする

さて、我が家の電波強度を測定した結果がこちらです。以下の通り、無線LANの親機から最も奥まった場所にある部屋が電波の届きにくい場所だと分かりました。

我が家のwifi測定結果

原因はやはり壁です。コンクリートの構造壁がある場所で電波が遮断されていることが一目で判断できます。

これは実際に測定してみるとよく分かります。無線LANの親機が見える所では電波強度が良好なのに対し、壁で遮られた瞬間に電波強度が落ちるのです。この点、お困りの方はご自身でご自宅の電波状況をマッピングしてみることをおすすめします。

中継器は構造壁を避けて設置する

では、中継器はどこに置けばよいのか?

その答えは題意の通りです。構造壁を避けて電波を中継しやすい場所に設置すればよい訳ですね。管理人の自宅の場合、以下の場所がベストロケーションとなりました。

中継器でWifi環境を改善する

これで電波強度は感度良好の-50dBmです。この数値が我が家のベストエフォートです。ご覧の通り、自宅全体に良好なWifi環境を広げることができました。

要点をまとめると以下の通りです。

  • Wifi強度測定ツールを使って自宅の電波状況をマッピングする
  • 無線LAN親機からの電波が構造壁で遮断されないように中継器を設置する

壁掛け可能なおすすめ中継器

折角なので、管理人が購入した中継器もご紹介しましょう。管理人の場合、中継器のベストな設置場所にあったのが冷蔵庫でした。つまり、中継器を「置く」ことができなかったのです。そこで考えたのが「壁掛け」方式です。

Amazonで探した結果、中継器も色々ありました。ただ、コンセント直挿し方式は設置できないし、置くこともできないしで選択肢はあまりありませんでしたね。結果として、既に親機として利用していた、NECのAtermシリーズをリピート買いすることにしました。壁掛けが可能だと分かっていたからです。

上記はNECのAterm WG2200HPです。現在のAmazon価格で7,500円という所でしょうか。中継器としてはちょっと割高になりますが、選択肢がなかったのですから仕方ありません。しかし、品質は折り紙付きで、Wifi接続台数最大18台という優れモノです(参考:NECのHP)。

実効スループットも1Gbps越えで長く使える一品になりそうです。管理人が1Gbps越えにこだわる事情は以下の記事に書いてあります。興味があればご覧あれ。

関連記事:それでも1Gbps越えの無線LANルーターを買った理由

最近流行のメッシュWifiとは

ついでにメッシュWifiについても触れておきましょう。

メッシュ型のWifiとは、親機と子機の区別なくWifi電波を出す機器のことです。複数設置するのがセオリーで、どのLAN端末に繋いでも同じように速度が出ます。一般の無線LANのように「子機に繋いでいるから速度が落ちる」ということがありません。

メリットとしては、移動しながらの接続に強いことでしょうか。一般の無線LANだと「端末A⇒端末B」といった無線LANの切替が即時には反映されません。結果として、通話しながら歩いたりすると通話が途切れるという問題があります。メッシュWifiでは、この問題を解決しているということがセールストークとなっています。

もっとも、一番のポイントは下手にこれから無線LANを揃えるよりかは安く上がるということでしょう。上記のNETGEAR製Wifi端末はAmazon価格で現在23,900円です。これだとNECの無線LANを買うより若干お安く済ませることができます。

そんな訳で、今年のボーナスシーズンはAmazonがイチオシでセールしていますね。端末の設置方法はここまで書いた中継器のそれと同じです。興味のある方はリンク先の説明も覗いてみてください。

それでも駄目ならプロバイダを見直す

最後に残念なお知らせです。もし、ここまで書いた方法を試してもWifiの速度が上がらないようなら、それはプロバイダの問題です。簡単に言って、根っこのインターネット環境が悪いのですね。

そんな場合は、やはりプロバイダを変えるしかありません。ただ、団地やマンションの設備が貧弱であると最大速度にも限界があります。そこで弊サイトでおすすめしている方法は2つです。ひとつはNuro光に変える方法。もうひとつはWiMaxを利用する方法です。

もっと快適なインターネット環境へ【NURO光】 [PR]

可能であれば、Nuro光が爆速でおすすめなのですが、マンションだと難しいかも知れませんね。現実的にはWiMaxが妥当な線だと思います。

詳しくは以下の記事にも紹介しました。興味のある方はご覧あれ。

関連記事:団地・マンションのネット速度が遅い理由

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