lenovoの古いPCをSSDに載せ替えた話
- 2017/11/1
- IT機器
- Lenovo, PCインフラ
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今回は旧型や中古ノートパソコンのスペックを底上げする方法をご紹介します。もはや常套手段であるSSD(ソリッドステートドライブ)への換装です。SSD選びの基準や必要な周辺装置、ソフトウェアを交えて解説します。
最近ではノートパソコンでもSSDを標準装備するモデルが主流になっています。ただ中古PCショップを探してみると、まだまだ使えそうなHDD搭載モデルが投げ売り価格で売られています。昔から使っている旧型モデルを現役で使っている方も多いことでしょう。実際、据え置きで使うのであれば新型のノートパソコンを買う動機は少なくなっていると感じます。
今回はそうしたニーズに応え、もはや常套手段であるSSDを使って旧型ノートパソコンを高速化した話を紹介しようと思います。
Contents
SSD化で準備するもの
旧型ノートPCのSSD化に当たり、最初に準備するべきモノをご紹介していきましょう。何事も準備が大切です。
SSD本体
これがないと話になりません。最近では価格も下がって、かなりリーズナブルなお値段で買うことができます。廉価モデルであれば、240GBで7,000円を切る製品が当たり前のように売られています。
当然ながら、外付けSSDではなく2.5inchの内蔵ディスクを購入します。間違えてもスロットに挿すメモリ型なんて買わないで下さい。古いノートPCには絶対接続できません。
USB接続ケーブル
忘れてはならないのがこちら。SSDのコネクタ変換ケーブルです。従来のHDDデータを購入したSSDにバックアップするときに使用します。ノートPCでは内蔵ベイが一つしかありませんので、USBコネクタを介して外部SSDを接続する必要があります。
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上記の製品は、SSDのIDEコネクタをUSB接続に変換するケーブルです。ハードディスクコピアーを使うという方法もあるのですが、簡潔かつ安価に済ますのであれば、変換ケーブルを使う方法が適当です。
パーティション変更ソフト
EaseUS partision master freeがオススメです。フリーソフトです。ライセンス版もありますが、必ずしも必要とはしません。製品サイトのリンク先からダウンロードして下さい。
EaseUS partision master freeのHP(外部ページ)
なぜパーティション変更ソフトが必要になるか。理由は、既存のHDDと新規のSSDで容量がぴったり合わないためです。
HDDのデータを全てSSDに納めるためには、より容量の大きいSSDが必要です。しかし、そのまま移行してはSSDの記憶領域を余らせてしまいます。HHD内のパーティションの大きさがあらかじめ決まっているためです。HDDからSSDにデータを移した後、SSD内でパーティションをフルサイズに区切り直す必要があるのです。
パーティション変更ソフトは、パーティションを分割し直してSSDの容量をフル活用するためのソフトです。
バックアップソフト
同じくフリーのソフトEaseUS todo backupがオススメです。というより、前述のpartision masterのインストールプログラムに同梱されています。
いわずもがな。既存のHDDデータを丸々SSDに移し替えるために必要です。これを使えばOSをインストールし直す必要はありません。
余談ですが、インストール時にメールアドレスを登録すると、翌日にクーポン券が送られてきます。このクーポンでライセンスを15ドルくらいで買えるようになります。ライセンス版の方が色々と便利なので、興味のある方はクーポンを待ってもよいかも知れません。
HDDバックアップ手順
今回のキモになるハードディスクのバックアップ手順を解説しましょう。前述のtodo backupを利用します。インストールしてください。
前準備
ソフトを立ち上げる前に購入したSSDを接続して下さい。ソフトを立ち上げた後だと、SSDを認識しないことがあります。その場合は、一度ソフトを閉じる必要があります。前述したように、SSDは変換ケーブルを介してUSBコネクタに接続します。
また、ノートPCの電源が落ちないように、節電モードは解除しておきましょう。バックアップ中に電源が落ちると途中でエラーを吐きます。再開してもフリー版ではエラーを吐きます。途中からの再開ができません。その場合は、途中まで作成されたパーティションを全て削除する必要があります。
バックアップの操作手順
準備が整った所でソフトを立ち上げましょう。ソフトが立ち上がると、下記の画面に移ります。ここで「クローン」をクリックしてください。これがディスクを丸々コピーする操作になります。
はじめにバックアップ元のディスクを選びます。既存のハードディスクを丸々コピーしたいので、ディスク1にチェックを入れます。
次にバックアップ先のSSDを指定します。購入したばかりであれば「未割り当ての領域」と表示されているはずです。
確認画面が出て「開始」をクリックすればバックアップが始まります。目安としては240GBの容量で小一時間程度でしょうか。
パーティション変更
バックアップを終えたら、次にパーティションの区切り直しを行います。今度はpartision masterを立ち上げましょう。コピー後のSSD内でパーティションのサイズを区切り直すことができます。
先ほどバックアップデータを放り込んだSSDドライブを見てみましょう。かなりいい加減なパーティションの区切り方がされているはずです。このパーティションを利用しやすい状態に割り振ります。
管理人のノートパソコンはlenovo製です。Cドライブ以外にもlenovo製プログラムで利用すると思しきパーティションが作成されていました。削除しても良いのですが、面倒が起こるリスクは被りたくないので残しておくことにしました。それでも多くの容量は必要としないようなので、Cドライブを多めに拡張しました。
ディスク載せ替え
さて、最後にバックアップ先のSSDと元のHDDとを入れ替えます。物理的に交換を行う必要がある訳です。と言っても、ねじを外して裏ぶたを開ければ簡単な話です。裏ぶたとHDDのはずし方は機種によって異なるので解説は割愛します。ここら辺の手順は、さほど難しくないと考えます。
失敗しないSSD選び
最後に購入するSSD選びの基準について少々。
SSDの容量
何よりも重要なのが容量です。既存のHDDで利用している容量を完全に移し変えるには、当然、利用領域以上のSSD容量が必要です。一昔前のHDDですと256GBが一般的な所でしょうか。これを踏まえるとSSDの容量は240GB以上欲しい所です。もっとも、240GBのモデルは最もリーズナブルな価格帯でもあるので、購入しやすいと思います。逆に500GBまで容量を増やすとお値段も倍に跳ね上がります。
MLCとTLC
気になる人は気にする制御方式です。SSDの主流な制御方式にはTLCとMLCという2種類があります。MLCの方が信頼性が高いのですが、TLC方式よりも多くの物理メモリを必要とします。逆に、TLC方式を採用すればハードのコストが下がります。ですので、廉価版と言われるSSDの多くはTLC方式を採用しています。
もっとも、最近ではTLC方式の信頼性も上がり、通常は支障なく使うことができます。MLC方式であれば好ましいという程度の問題であるかも知れません。
書き込み読み込み速度
I/Oスピードについては、メーカーによって若干の差があります。とは言っても、軒並み500GBPSを越えているので体感的には変わりがないように思います。一応の目安として、速い方が良いという程度の認識でしょうか。
余談ですが、600GBPSを越える箱型SSDは存在しません。IDEケーブルの転送速度がボトルネックになり意味を成さないためです。一方では、これをクリアするためにMacBookではマザーボード直差し方式を採用していますね。
オススメSSD
最後に管理人が今回買ったSSDをご紹介しましょう。Samsungの750EVOの250GBモデルです。追記:現在は最新世代の850EVOがおすすめです。
このモデルを選んだ理由は、前述の選好基準そのものです。まず、一般的なSSDの容量240GBよりも+10GBだけ容量が多いこと。メモリの制御方式がMLC採用であること。そして転送速度が550GBPSと他社製よりも一歩抜きん出ていることです。Samsung製SSDはこれで2台目のリピート買いとなりました。
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価格は250GBモデルがAmazonで6,800円。おまけでSamsung専用のバックアップソフトも付属します。管理人を信じる!という方はポチっと一個購入くださいまし。
コメント
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こんにちは、
もしかすると古い記事が投稿されてしまってるのかもしれませんが、今だと850EVOのほうが安いかもしれません。
あとEVOはTLCではないでしょうか。
すいません。今はもう850なのですね。訂正しました。
ちなみにSamsungの記録方式はTLCとMLCが混在しています。廉価品のみTLC採用のようですね。
株・FXのトレード環境構築ノート
管理人様
お世話になっております。
EaseUS Softwareです。
突然のコメント、失礼致しました。
御ブログで弊社の製品をご紹介頂きまして感謝しています。
この記事を拝読した後、ちょっとお願いしたいことがございますが、宜しいでしょうか?
より詳しい内容を読みたいユーザーのために、製品名EaseUS Todo Backup Freeに下記の公式ページを貼り付けて頂けませんでしょうか?
https://jp.easeus.com/backup-software/free.html
お忙しい中ご無理申し上げまして大変恐縮でございますが、ご検討頂けば幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い致します。