市場の注文動向を見れるMT4インジケータがスゴイ

oanda-open-order-indicator

FX会社の注文動向はマーケットの縮図。FX業界には顧客の注文動向を公表するディーラーがあります。代表的な業者がOANDA Japan。従来からサイト上でオーダー状況と顧客のポジション分布を公開していました。

OANDA Japanはそんな顧客動向をMetaTrader4のインジケータにしてしまったところがスゴイ。”Open Order Indicator”と銘打って、MT4用のインジケータとして配布を開始しています。「買い厚め」「売り厚め」など、従来はニュースの文面で定期配信されていたマーケットの注文動向。これがMT4インジケータを利用すれば、リアルタイムかつ視覚的に把握できるようになるのです。

今回は、同社のMT4用インジケータの概要説明から始まり、トレードへの応用、入手方法等を解説していきます。

注文動向インジケータの概要

早速、インジケータの紹介から。以下はOpen Order Indicatorを表示したOandaJapanMT4の構成画面です。ここではドル円の日足チャートにインジケータを表示してみました。ご覧の通り、同社が把握するオープンオーダー(顧客から提示されている指値やストップ注文)の分布が視覚的に示されています。

oanda-open-order解説

センターの軸を中心に、右側が買いオーダー、左側が売りオーダーとなっています。バーの長さは注文量の大きさを示しています。このバーが極端に長い所は注文が溜まっている価格帯、いわゆる「オーダー厚め」と呼ばれる価格帯です。

オーダーが厚い価格帯=新規買い&ストップ注文が集まっている所と考えてよいでしょう。いわゆる「壁」とか「ボーダー」言われるレートです。注文量が多い=多くの市場参加者が注目している訳で、その価格帯前後で特徴的な値動きをする傾向があります。

従来、こうした情報はマーケットニュースでも配信されていました。ただ、ニュースの文面で注目レートは分かるものの、具体的にどの程度の規模なのか分かりづらいものがあったのも事実です。今回ご紹介するMT4インジケータのスゴイところは、注文動向が視覚的、定量的かつリアルタイムに把握できる点ですね。管理人はインジケータの存在を知って、すぐに手に入れようと決めました。

注文動向を利用したトレードアイデア

前述のインジケータを利用すると、いくつかのトレードアイデアが浮かんできます。オーダーが溜まる価格帯付近では特定のFX法則が発生するためです。そのFX法則とは「引き寄せられる」「反転する」「抜いたら動く」の3つです。

引き寄せと反発

「引き寄せられる」の法則は、注目レート前後のオーダーが枯渇していることで発生します。オーダーが枯渇する理由は、トレーダーの「待ち」が発生するためです。多くの参加者が特定のレートに注目していて、「ここまで来たら買おう」「ここまで粘ろう」と待っている場合、新規の注文を出すことが少ないのですね。結果として、リアルタイムレートが注目レートに近づくと、自然と引き寄せられる傾向があります。

オアンダ注文5分足

同じく反発するも同様のトレーダー心理から発生します。注目レートに到達すれば「待ってました」とばかりに売買が活性化します。今まで待っていたトレーダーが参加すれば買い注文が急に増えますから、トレンドは反転しやすい傾向が出ますね。基本的に、待つことができるトレーダーは賢い傾向があります。彼らと仲良くするのがFXで勝つ一つのコツではないでしょうか。

オープンブレーク

おまけで注目レートをブレークした場合を解説します。オーダー厚めにも関わらずその価格帯を抜けた場合、オーダーの量だけ損切りが発生します。この結果、為替レートが一気に変動する現象が発生します。「ストップ注文を巻き込んで~」なんて表現がしばしば見受けられますね。

この状況はオープンオーダーが溜まっていた価格帯の後方で見られる現象です。順張りのトレードで活躍しますね。ブレーク法は勝率こそ低いものの、大きな利益が期待できる点が魅力です。

オープンオーダーインジケータを使うと、こうしたFX法則がどの価格帯で起きやすいのか一目で分かります。必然的に買い・売りの判断がしやすくなりますね。実は「プロ」と呼ばれる投資機関のディーラーも、こうした情報で売買しているようです。一般の投資家でもリアルタイムで注文動向が把握できるようになったことは、本当に素晴らしいと思います。

MT4インジケータの入手方法

Open Order Indicatorを入手するには、いくつかの条件があります。まず、OANDA Japanの取引口座を持っていること。そして、トレードノルマを達成することです。まあ、トレードノルマの壁は高くはありません。

Open Order Indicatorの入手条件

  • OANDA Japanに取引口座を持っている
  • 10万通貨以上の取引ノルマ
  • 預け入れ金20万円以上

Oanda Japanの口座開設はこちら

上記の条件を満たした上、OANDA Japanのキャンペーン申し込みフォームから申請します。条件を満たしていれば、すぐにダウンロードURLが添付されたE-Mailが送られてきます。管理人は、普段からトルコリラの取引にOANDA Japanを使っているので、すぐにメールが届きました(残念ながらトルコリラはインジケータの適用外ですが)。

Oanda Japanの口座開設はこちら

インストールや利用方法はダウンロードしたパッケージのマニュアルに記載されています。特に難しくはなかったので、説明は割愛します。

OandaJapanはインジケータが豊富

市場の注文状況が一目で分かるMT4インジケータ。今回ご紹介したトレードツールはいかがでしたでしょうか。個人的にチャート分析で最も重要なものは、出来高や価格などの事実に近いデータであると考えています。この点、市場の注文状況をインジケータにしてしまう試みは、面白いだけでなく有用なサービスであると考えます。

OANDA Japanは他にも無料、もしくは条件付きで提供しているインジケータがいくつかあります。以下はログイン後に確認できる「FXlabo」という会員専用メニューです。ご覧の通り、テクニカル好きがワクワクしそうなMT4インジケータが提供されています。

OandaJapanのfxlabo

今回紹介したOpen Order Indicatorが欲しい上級者の方は勿論、一歩ステップアップしてMetaTrader4に挑戦したい初中級者のトレーダーの方。OANDA Japanはスプレッドも狭く、非常に良い取引条件を提供しています。興味のある方はこの機会に口座を持ってみてはいかがでしょうか。

Oanda Japanの口座開設はこちら

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. クラウドにFXチャート環境を構築する

    クラウドで自宅のFXチャート環境を持ち出そう

    自宅のパソコンでMetaTraderやFX会社のチャートツールを独自にカスタマイズされている読者の方…
  2. ブラジルレアルのFX

    ブラジル通貨レアル(BRL)を扱うFX会社を探せ

    このページでは、ブラジルの通貨レアル(BRL)を扱うFX会社を紹介します。結論から言えば、国内ではI…
  3. スマートフォンでガンマチャートを設定

    FXのガンマチャート(GMMA)をスマホアプリで

    鯨や小判ザメといったユニークな名称が登場するGMMAチャートトレード(通称:ガンマチャート)。日本で…
MT4スプレッド

スポンサードリンク

人気の投稿とページ

旧型ノートパソコンのCorei3をグレードアップした話
(接続設定手順)NTTスタートアップツールは必要ない
QNAPのNAS仮想マシンで作るトレード環境
それでも1Gbps超えの無線ルーターを買った理由
QNAPのNASをテレビに繋いでDVDプレーヤーに
ノートパソコンとデスクトップで液晶モニタを共有する
Beeks社のFX用VPSは割安だった
ゲーミングパソコンの電力測定とUPS選び
ページ上部へ戻る