スマホトレードの通信費を経費にする

トレード専用のスマホ通信費は経費になるか

今回は確定申告とその準備のネタをご紹介します。題意の通り、FXや株のオンライントレードに掛かる通信費の考え方です。主に対象とする通信端末はスマートフォンですが、ガラケーはもとより自宅回線にも言及します。

税務の考え方として、事業に必要な出費は経費に計上することができます。課税対象となる売り上げ代金(いわゆるトレードの利益)から控除する(差し引く)ことができるのです。昨今流行りのオンライントレードではネットへの接続が必要不可欠ですから、当然、スマホ料金や固定回線料金といった通信費は必要経費として認められます。

問題になるのは、家事按分(事業按分)という考え方。スマホや固定回線を私事にも利用する場合、一部の出費は自己負担にしなければなりません。その負担の割合・比率を決めることを按分と言います。この割合の決め方には明確なルールがなく、要は税務調査が入った場合に明確に正当性を主張することができるかどうかが要点となります。

今回はこうしたトレードに関する確定申告絡みの知識を解説したいと思います。尚、管理人は国税庁の職員でも税理士でもありませんので、利用は自己責任にてお願いします。個人的には完全ホワイトな申告を目指すのならば、トレード用の回線は別途用意すべきと考えます。むしろ儲けている人ほど目を付けられやすいので、より一層、ホワイト申告を目指すべきでしょう。

  1. 通信費は経費になるか
  2. 按分の割合をどう決めるか
  3. 100%計上するなら専用回線を
  4. あとがき

通信費は経費になるか

結論から言えば、通信費は問答無用で経費になります。自宅でしかトレードをしない人はまだしも、昨今流行のスマホトレーダーであれば、スマホ料金の一部も経費として計上することが理論上は可能です。

「理論上は」と但し書きを付けたのは、税務の実態としてスマホ料金や固定回線料金を全額経費計上することは難しいものがあるためです。理由は単純で、プライベートの使用時間が混ざっているためです。このプライベート利用の分は「家事按分」と言って、自己負担で払わなければなりません。「俺は24時間365日、ずっと相場のことを考えているんだ!」と言っても、国税庁の方は納得してはくれないでしょう。ルールに則って自己負担分を差し引いた経費計上を行なわねばなりません。

もっとも、この家事按分の比率には明確なルールが存在しません。あえてルールがあるとすれば「利用の実態に則って」という曖昧な条文です。結果として、税務調査が入った場合に正当性を主張できるか否かが焦点となります。これを鑑みるに、個人で契約したスマホや回線を99%トレード用だと主張することは無理だと思います。

按分の割合をどう決めるか

では、個人利用:事業利用(トレードでの利用)の比率をどのように決めるかという話になります。繰り返しになりますが、家事按分に対して明確なルールはありません。要は、正当性があるか否かがポイントになります。

この点、ある程度一般に認知されていて、かつ正当性を主張することができる比率があります。個人利用:事業利用を2:5に設定する方法です。2/7は個人利用とする訳です。

トレード通信費の家事按分

トレード通信費の家事按分

根拠は単純です。平日5日は相場が開いていて、土日の2日間は相場が閉まっているからです。平日:休日=5:2という訳です。この按分比率は税務上でも的を得ています。時間比率で按分する方法が一般的であるためです。

実態としても、専業、兼業に関係なく、トレーダーであれば平日は相場に向かっていることでしょう。家庭に設置する固定回線であれば、5/7を経費として計上する方法が理に適っていると考えます。

100%計上するなら専用回線を

一歩踏み込み、家事按分を無視して経費の白黒をはっきりさせる方法もあります。完全にトレード専用の回線を持つことです。通信費にしろ、消耗品代にしろ、支払い・用途を完全分離すると調査で好印象を与えることができます。モノの本によるとそう書いてあります。

個人的にはプライベート利用のスマホSim・自宅回線とは別に、トレード専用の回線をひとつ持つことをお勧めしています。これにはFXや株のトレーダーならではのメリットがあるためです。専用回線を一つ持つことは、その通信費を経費として計上しやすいことに加え、回線切断の不具合というリスクを分散させる効果があります。以下に、管理人の回線環境を例に示します。

ドコモとAUで不具合リスクを分散

ご覧の通り、プライベート利用のスマホ回線はドコモ、自宅回線はNTT、そしてトレード専用回線はKDDI系のWiMAXです。いずれも独立した事業者なので、全ての回線が一度に破綻することは考えにくいところです。このようにすることで、回線事業者の不具合でトレードが継続不可能になるリスクを回避しています。

トレード環境を考えるに当たって、上記は極端な例かも知れません。経費に話を戻すと、スマホトレーダーなら、個人のスマホは格安プランでいいと思います。トレード用には専用回線・専用端末を用意して2台持ち。個人持ちのスマホは格安Simやミニマムプランにしてしまえば自己負担の料金を圧縮することができます。実際問題として、スマホトレーダーなら私事利用もそこそこに、チャートツールばかりを開いていることでしょう。

あとがき

今回、通信料を確定申告の経費で落とすという題目で少し突っ込んだ説明を加えてみました。個人的に言いたかったのは、トレードでは家事按分するよりも専用回線を用意した方がメリットがあるよということです。特に回線不具合のリスク分散に関しては、また別途、記事にしたいと思います。

個人携帯とトレード端末の2台持ちに関しては、面倒だと思われる方がいるかも知れません。実際問題、手軽にできることがウリのスマホトレードではマイナス面が見受けられます。ただ、記事を書いている現時点で「Zenfone3シリーズ」が3G+4GLTEのデュアル待ち受け・デュアルSim差しが可能との噂が出ています。こうしたデュアルSim挿しの端末を使えば、個人回線/トレード回線の切り替えもお手軽になることでしょう。かつてはドコモで2in1なんてサービスもありましたしね。

トレード専用としてお勧めの回線はWiMAXです。この回線、地域によっては100Mbpsレベルの通信速度で接続可能です。ポータブルWifiとしての機能は元より、自宅の固定回線として使ってもいいレベルです。対応地域については、下記のリンク先サイトで確認してみてください。

WiMAX2+/LTEの対応地域はこちらで確認できます。

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