今回はゲーミングパソコンの消費電力を実測する方法とUPS(無停電電源装置)の選び方をご紹介したいと思います。
管理人、昨年のブラックフライデーでPCを新調しました。困ったのがUPSの選び方です。グラボを載せてゲーミング仕様にしたので消費電力が増えたのですね。従来から使っていた製品では容量不足により対処できなくなりました。
そこでパソコンの消費電力を測定し、新しく買うUPSを選びなおすことにしました。以下に仔細をつづります。
ゲーミングパソコンこそUPSが必要
最初に管理人がUPSを必要とする理由について書きましょう。簡単に言って、ブレーカー落ちによる停電です。
管理人の家はブレーカーが20Aしかありません。そのため、特に冬場は頻繁にブレーカーが落ちるのです。エアコンと加湿器、食洗器だけで大体10Aを超えます。さらにパソコンやその他もろもろの家電を動かすと、あっという間に20Aなんて越えてくるのです。その結果、結構な頻度で我が家のブレーカーがギブアップします。
特にゲーミングパソコンを買ってからというもの、ブレーカーが落ちる頻度が増えました。ネタバレになるのですが、ゲーミングパソコンって電力消費が激しくて、一時的に300W近くまで数字が跳ね上がるのですよ。ゲームが盛り上がってきた所で停電。これじゃおちおちゲームもやってられないって訳ですよ。
特に困るのがデータ破損の問題です。シャットダウンの手続きを踏まずにいきなり電力供給が途絶える訳ですから、Windowsが壊れても文句が言えません。なにしろゲーミング仕様ですから、ストレージは脆いSSDですしね。いつ何時、データが壊れるか分かったもんじゃありません。
そんな訳で、パソコンをデータ破損から守るため、UPSも新調することにしました。
パソコンの消費電力を実測する方法
まず、UPSを選ぶ前にやらなければならないことがあります。それはPCの消費電力を実測することです。
UPSと一言で言ってもピンキリで、容量も100W程度のものから1000W超のものまで幅広くあります。もちろん、PCの消費電力をまかなうだけの容量を持ったモデルを購入しなければなりません。そのためにはまず、PCの電力量を測ることから始める必要がある訳です。
そこで最初に購入したのが、上記の写真の製品です。電力量表示機という名称の製品です。いわゆるワットチェッカーですね。Amazonで2000円くらいで売っています。
コイツを使って、まずはPCの消費電力を測定することにしました。
3DMARKで高負荷時の最大消費電力を測定
次にPCに負荷を与える方法を考えます。これはベンチマークテストで行うことにしました。Steamで体験版を利用できる3DMARKというソフトです。
パソコンって、負荷の与え方で電力量が変動するのですよ。で、電力量の最大値を測るには高い負荷を与える必要があります。そこで使用するのがベンチマークソフトという訳です。
このベンチマークソフトでテストを行いながら、前述のワットチェッカーで電力を測定してみます。
結果がこちら。
管理人の場合、PC本体の最大消費電力は約240Wという結果になりました。CPUはRyzen7の5800Xで、GPUはGeForce 3060です。
ついでにモニタの電力も測定。結果はこちら。
モニタの消費電力はさすがに少ないのですが、それでも約30Wという結果になりました。
UPSは2倍以上の容量を選ぶべし
という訳で、PC本体の240Wとモニタの30Wで計270Wの電力をカバーするだけのUPSを選ぼうという話になります。
この数字だけ見ると、300Wもあればよいかな?という結果になりそうです。ところがここに罠があります。
UPSの容量って、つなげる機器の消費電力に対して2倍以上取らないとマズイんです。なぜならバッテリーが劣化するからです。購入当初は300Wの容量があるかも知れません。ただ、使っていくうつに徐々に容量が減っていって、最終的に接続機器の電力をカバーできなくなってきます。
つまり、今回のケースでは270W×2倍=540W以上の容量があるモデルを選ぶ必要があるという訳ですね。
そこで白羽の矢が立ったのが、オムロンのBW100Tです。
電力容量は1000VA/610Wです。これで我が家のゲーミングパソコンとモニタの電力量の2倍以上となり、十分にカバーできる目算が出ました。
おわりに
という訳で、今回はPCの消費電力を測る方法とUPSの選び方を語ってみました。
ちなみにUPSって、オムロンとAPCがおすすめ製品ですね。どちらのメーカーで買っても、バッテリー交換ができるところが強みです。管理人はオムロン派ですが、会社ではAPCを使っていたりしますね。
まあ、探せば安いメーカーもあるのですけど、アフターメンテナンスが大変という罠が付いて回ります。将来のバッテリー交換まで考えれば、上記の2社がおすすめです。
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