デュアルSimスタンバイで見直すスマホ料金

デュアルシム機種でスマホ料金を見直す

シムカード2枚挿しによる2回線同時待ち受け可能なデュアルSimスタンバイ。2016年の夏モデルから、国内販売されるシムフリー機の中に、3G回線+4G・LTE回線で同時待ち受け可能な機種がラインナップされるようになりました。この機能を使えば「カケホーダイ回線+格安データSim」といった組み合わせで、スマホ料金の大幅な見直し・節約が可能になります。

このページでは、デュアルスタンバイ可能なシムフリーを紹介しつつ、料金プランを節約する組み合わせを解説していきます。

  1. デュアルスタンバイとは
  2. デュアルスタンバイ可能なシムフリー機(2016年版)
    • Sony「Xperia X performance(グローバル版)」
    • モトローラ「Moto G4 Plus」
    • ASUS「Zenfone3」シリーズ
  3. 対応周波数に要注意
  4. 節約可能な回線契約の例

デュアルスタンバイとは

デュアルスタンバイという機能の意味を簡単におさらいしておきましょう。デュアルスタンバイとは、
スマホ本体に2枚のSimカードを挿入することができ、
なおかつ両方の回線で電波の受信が可能
である機能を挿します。

従来から日本でもSimカード2枚を挿入可能なモデルは販売されていました。ただ、同時待ち受けは実現されず、いずれか一方の回線を選択する(=シングルスタンバイ)の方式に留まっていました。デュアルスタンバイ機能が搭載されたのは、2016年7月発売のモトローラ・モビリティ「Moto G4 Plus」が最初のモデルです。

さて、このデュアルスタンバイ機能。うまく利用すると「カケホーダイプラン(3G)+格安データシム(LTE)」という節約プランを自分で作り出すことができます。キャリアとMVNOの契約プランをうまく組み合わせれば、従来のおまとめプランよりも安価で高品質な回線を獲得することができるのです。

以下には、デュアルスタンバイ機能を搭載したシムフリースマートフォンの機種と、節約プランの例を紹介していきます。

デュアルスタンバイ可能なシムフリー機(2016年版)

以下に、Sim2枚挿し・デュアルスタンバイ可能なシムフリースマートフォンを紹介していきます。情報は随時更新していきます。

Sony「Xperia X performance(グローバル版)」

最初に解説しておくと、実は海外ではデュアルSim挿し・デュアルスタンバイのモデルは珍しくないのですね。そもそも、デュアルスタンバイとは通信規格の異なる地域での待ち受け不具合を無くすための機能でした。

という訳で、国内メーカー品でも海外版モデルでデュアルスタンバイが可能なものが存在します。例えば、Sonyの海外モデル「Xperia X Performance」です。

xperia-x-performance

国内ではSO-04H(docomo)やSOV33(au)といった型番で発売されています。シムフリーのグローバル版を手に入れるには、海外から個人輸入するしかありません。とは言っても、Expansys(エクスパンシス)やEtoren(イートレン)の2つのECサイトは日本語に対応していて、そんなに難しくもありません。

Etoren(イートレン)のHPへ

ただし、国内で利用する場合はやや問題が残ります。「技適」の問題です。簡単に言うと、グローバルモデルは国内の電波法に準拠していないのです。ですので、厳密に言えばグローバルモデルの利用は法律違反になります。

実務的な面では、キャリアとの契約で問題が生じます。例えば、ドコモのバリュープランに持ち込み機種変更する場合は、利用する端末を提示する必要があります。この際、技適マークのない怪しい端末は受け付けてもらえないはずです。そこら辺は各個人でうまくやる必要があります。

まあ、Simカードさえ手に入れてしまえばどうにでもなると言えばそれまでの話です。ガラケーを新規契約してシムカットするとか、古い端末を持ち込み契約するとか、まあ抜け道は色々あります。

モトローラ「Moto G4 Plus」

こちらは正攻法のデュアルスタンバイ機です。日本発売第1号のスマートフォンがリリースされました。Moto G4 Plusです。製造元はモトローラ・モビリティ。Lenovoを親会社に持つアメリカのメーカーです。

moto G4 plus

発売日は2016年7月22日。価格は32,800円(16GB)~といったところです。

スペックとしては、8コアCPUで1.5GHz、RAM3GB、ストレージ16GB/32GBといった数字が並びます。廉価モデルだけあって、他社の上位モデルには見劣りする感はあります。ただ、実用には必要十分な能力を備えているといえるでしょう。何気に指紋認証センサも備えていたりもします。

スタンダードなスペックに、デュアルスタンバイ含む流行りの機能。ニーズの要点を押さえた手堅い機種であると考えます。ただ、格安運用するには対応バンドに問題があるモデルです(後述)。

ASUS「Zenfone3」シリーズ

2016年7月に台湾で先行リリースされたZenfone3。現地のレポートによって発売前からデュアルスタンバイ可能であることが判明したため、スマホ業界の話題を総ナメにしていました。

zenfone-3-family-image

Zenfone3シリーズは全3モデルのラインナップ。

  • スタンダードモデルの「Zenfone3」
  • ハイスペックグレードの「Zenfone3 Deluxe」
  • 大画面モデルの「Zenfone3 Ultra」

現段階では日本での発売日は未定。ただ、台湾の先行販売に伴い、スタンダード版であれば既にAmazonに並行輸入品が出品されています。先に示したExpansysとEtorenでも輸入することができます。日本発売を待ちきれない場合は、海外版を購入してしまうのも一つの手段です。

対応周波数に要注意

スマホ料金見直しの話に入る前に、注意点を一点。それは、機種によって利用可能な3G/4Gの回線が制限されるということ。契約回線がメインで利用する周波数帯や、いわゆる「プラチナバンド」が端末の利用可能周波数帯にマッチしていないと、通信することができなかったり、接続可能な地域が狭まったりするのです。

具体的には、ドコモ回線であればメインストリームである2.1GHzに加え、電波の入りやすいプラチナバンド800MHzに対応する機種が理想ではあります。AUはデータ通信専用であれば使えなくもありません。ただし、音声回線は日本独自仕様の通信方式を使っているので、Simフリー機では電話が掛けられなくなります。ソフトバンク回線は、音声・データ共に大概のSimフリー機で十分に使えます。

MVNO、いわゆる格安Simもこれに準拠します。ドコモ回線にマッチしていれば、ドコモ系のMVNO(IIJ,DMM,Yahoo,Fleetel,U-mobile等々)が利用できます。AU系のMVNO(mineo,UQ-mobile)はデータ通信Simに限ると考えるべきです。ソフトバンク系のMVNOはありません。

Xperia X performance(グローバル版)の対応周波数

国内メーカーの製品だけあって、Xperia X performanceはドコモ、ソフトバンク共にメインストリームとプラチナバンドの両方に対応しています。

XperiaXperfomanceの電波対応状況

問題となるのは、auの3G回線ですね。auはCDMA2000というローカルニッチな通信方式を採用しています。グローバル版のスマホでは、まず対応していません。Xeria X performanceも例外ではなく、グローバル版はauの3G通話回線を利用することができません。

同じauでも、4GLTEのデータ回線だけでしたら問題なく使うことができます。
「docomo/softbankの通話sim」+「au(もしくはau系のMVNO)のデータsim」
この組み合わせであれば、デュアルスタンバイで利用可能です。

Moto G4 Plusの対応周波数帯

3G回線に関しては、「Moto G4 Plus」の対応周波数なら下記の通り。auは世界標準から外れた特殊な通信方式を採用しているので、全く対応していません。ドコモも残念ながらプラチナバンドからは外れています(メインストリームは対応)。逆にグローバル企業らしく、ソフトバンクは少ない利用周波数帯にもぴったりマッチします。

MotoG4plusの電波対応状況

データ通信用4G・LTE回線も同様の状況です。プラチナバンドを利用可能なキャリアはソフトバンク系だけで、ドコモ系はメインストリームの対応のみ。au系には全く対応していません。

上記の点を考えると、Moto G4 Plusの性能を100%発揮するにはソフトバンク回線を利用する必要があると分かります。ドコモ回線でも一応使えます。AU回線は全くの利用不可になります。正直、格安運用するにはややキツイ端末であるとの印象があります。

それでも格安Simで通信費を節約するのであれば、ドコモ系のMVNOが一応は使えます。メインストリームの周波数には対応しているので、山間部でない限りは電波を掴むことができるはずです。ただし、プラチナバンドには対応していません。電波の入りにくい屋内や地下では通信しづらいといった不都合はあるかも知れません。

Zenfone3の対応周波数帯

Zenfone3はスタンダードモデルとUltra,Deluxeで対応周波数が若干異なります。具体的には、UltraとDeluxeの方が対応バンドが多い仕様となっています。

zenfone3シリーズと電波対応状況

ポイントとなるのがドコモのプラチナバンド対応です。UltraとDeluxeであれば、3G・4G共にプラチナバンド800MHzに対応しています。スタンダードモデルだとメインストリーム2.1GHzのみの対応になるので、屋内では通信できない不都合があるかも知れません。

こうした理由から、個人的にはUltraとDeluxeをおすすめしたいところです。ただし、記事を書いている現段階では日本モデルの仕様が確定していません。Deluxeに至っては、国内モデルはデュアルスタンバイ非対応との噂まであります。事実が明らかになるのを待ちたいところです。

節約可能な回線契約の例

デュアルスタンバイを利用して、スマホ代金を節約する回線構成の例を示していきましょう。最安プランと高品質プランの2つを例に示します。

節約オンリーの最安プラン

個人的にオススメなのは、通話用の3G回線をドコモ、データ通信用の4G・LTE回線をAU系のUQmobileにする方式です。特に3G回線をドコモにする理由は、バリュープランをリーズナブルに契約することができるからです。

ドコモfomaとUQmobileの組み合わせ

上記はタイプSSバリュー(ドコモ)+UQmobileデータSim(AU系MVNO)の組み合わせです。どちらもドコモの回線を利用します。前述の通り、ドコモ回線はとりあえず繋がるSimフリー機がほとんどです。使い勝手よりも節約重視であれば、この組み合わせが最安プランになると思います。

ドコモとの契約には持ち込み機種変更、もしくは持ち込みMNPの手続きが必要です。MNPを考える場合は、キャンペーンの時期を利用すると一括0円のガラケーが付いてくるかもしれません。尚、機種持込の場合は、その機種に「技適マーク(国内の電波法をクリアしている証明)」が付いている必要があります。海外版のシムフリー機は受け付けてくれないので注意が必要です。

節約しても欲張りプラン

多少の欲を出すのなら、下記のような組み合わせも可能です。UQmobileのプランをデータ通信無制限にしてみました。

ドコモ料金をデュアルシムで割引

データ端末をあえてUQ-Mobileにしたのは、MVNOの中でも最も通信速度が良好であるためです。ただし、AU回線を利用するのでAUの4G周波数に対応した機種であることがマストです。他の機種ですと、ドコモ系のMVNOで妥協することになります。

ポイントは、3大キャリア(docomo,au,softbank)の契約と同等の通話・通信品質で運用できる点です。なのに月々のスマホ料金はリーズナブル。「高品質のモバイル環境が欲しいけども、キャリアの2年契約には縛られたくない」。そんな方は、このプランがオススメです。

まとめ

以上の通り、コスト重視と品質重視の両極端でプランを作成してみました。当然ながら、その中間プランを選ぶという選択肢もアリとなります。何しろ、デュアルスタンバイ対応のシムフリー機は、契約プランの自由度の高さが最大のメリットになります。

個人的には、従来は利用不可であったUQ-Mobileがデータ回線の選択肢に加わったことが大きいと思います。以前は3G回線が非対応であるため、単一シム機やシングルスタンバイの機種では通話回線を潰して使うしか方法がありませんでした。このボトルネックがデュアルスタンバイ機種では音声Sim、データSimを別々に契約することで解消されます。

MVNOの中でも、UQ-Mobileは理論速度・実効速度共に抜群の性能です。管理人はポータブルWifiでデータ契約を利用してきました。デュアルスタンバイ機を買ったら、是非とも検討して欲しいデータプランです。

UQ-mobileオンラインショップ(外部リンク)

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